大照院は、萩藩初代藩主の毛利秀就(ひでなり)菩提(ぼだい)を弔うために、2代綱広が1956年(明暦2年)に建立した臨済宗の寺院です。1747年(延享4年)の火災により全焼した後、1750年(寛延3年)〜1755年に再建されました。
 現在も本堂、庫裏(くり)、書院、鐘楼門(しょうろうもん)、経蔵といった主要な建物が残されており、これらは平成14年に国指定重要文化財に指定されました。また初代と2代以下偶数代藩主の眠る、萩藩主毛利家墓所は国指定史跡となっています。ちなみに、奇数代藩主の墓所は同じく藩主の菩提寺である椿東の東光寺にあり、こちらも国指定重要文化財となっています。
 大照院の伽藍のなかには、国指定重要文化財「木造赤童子立像(あかどうじりゅうぞう)」をはじめ、県指定文化財「木造釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)」「木造義翁和尚倚像(ぎおうおしょういぞう)」など、貴重な文化財もあります。
 平成18年度から平成21年度には鐘楼門の保存修理工事を行い、翌平成22年度から始まった本堂及び経蔵の大規模保存修理事業は、平成29年の完成を予定しています。

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