国産材をふんだんに使った
ようやく出来上がった設計図
設計図を何度手直しをしただろうか。「車を買うときだってあんなにカタログを見比べるのだから、その10倍もする買い物をそう簡単に決めてはいけない」と口では言うものの、ああでもないこうでもないという度に図面の引き直しにいささか飽きてしまった。その議論の末に、ようやく落ち着いたのが下の図面。
しかし棟梁に言わせると「これで最後なんて絶対にない。まだまだ何回も手直しは出てきますよ」とのこと。
総額は2000万円を超さないようにと計画したはずなのに、もう見積の段階から300万円も足が出てしまってどうしたものか。
平面図
側面図
杉の大径材も製品に
2月27日28日の二日間をかけて杉の木を柱と天井板、そして腰板を、森林組合で製品にしてもらう。150年かけて育っているだけに、そばで見ている私も緊張する一瞬である。何しろ大きい木ともなると側から年輪や皮のようすで中身を判断して何をどのように取るかを決めるわけだから、その判断は150年の木の命がかかっている。
その結果、柱は見事な柾目の柱に生まれ変わり、ちょっと使うのがもったいないような……。
この材料はいよいよ大工さんの所へ行き、乾燥、加工の工程へはいる。
桁丸太とシボ丸太の皮むき作業
3月6日、玄関先に使う桁丸太とポーチや飾り柱の皮むきを、長男自らが真剣な面もちで作業に励む。
これらの木は、35年前と20年前に私が自らの手で植えたものだが、それが息子の家に使えるのは特別な気持ち。
皮をむいてみると、桁丸太にはきれいな入りシボが現れ、思いもしないすばらしいプレゼントとなった。
ポーチや飾り柱は、我が家で植林された天然シボ品種を初めて伐採し、その記念すべき第1号を使うこととなった。
天然シボ品種(三五、広河原、ヨシベー)