国産材をふんだんに使った

No1 木造住宅建築騒動記
           白松さんちのこだわり住宅 2001年1月より12月

       

 このページは木造住宅を一年間掛けて作った、その記録です。
在来工法の木造住宅を、もっと身近に感じ、ますます好きになっていただけるページです。
少し長いですが、最後までお付き合い下さい。


自己紹介
 このホームページを管理している白松です。車椅子の上から陣頭指揮をとりながら、息子達の家を建てることになりました。独断と偏見で、家が出来上がるまでを紹介させていただきます。

子供たちの新居を我が家の木で
 林業に関係をしているものが、外材を使うなどとはもってのほかとの思いはあったのですが、子供たちの意見で、早く建てて早く住みたいとセ◯◯◯ハウスに相談をしました。しかし在来工法よりも高くつくことや、新築が終わるまでの立派な借家も見つかり、それならと地元出身の若い大工さんにおを願いすることになりました。
 モダンで洋風の家を希望する長男と、気候風土から考えると絶対に在来工法で和風だという私と意見が対立していましたが、周囲の援護射撃も得て私の方に。(こんな家で生活をしていたら絶対にわかってくれるはず)

 農地転用に、こんなに期間とお金がかかるとは!
 畑の測量→隣接地主の承諾→分筆登記→農地転用などで25万円。でもこれは安い方だと聞いたけれど……。
 500uの宅地造成は、我が家の重機を使い、友人に頼んで75,000円。宅地造成だけは早めにと思い始めたら、それが農業委員会の審査前で、事前着工となり始末書を書くはめに・・・。
「土地代ただで、しかも、この程度の金で文句を言うようなら家など建てるな」と町の人からはお叱りを受けそうですが……。

 12月いっぱいで何とか間取り図だけはと子供達を急がせ、約40坪の家らしき図面ができあがりました。

     

      山から出された木がいよいよ製材所へ
 本来なら我が家の家は自分の山の木で造りたかったけれど、私が車椅子生活を送っているので、すべて人の手で伐採搬出しなければならなず、返って経費が高くつき、しかたなく150年生の杉の木を3本と80年生の檜を1本、それにシボ丸太を数本ほど思い出のために使うことにしました。

                     
 山で約2ヶ月間葉干し(枝葉をつけたまま置くことにより材の水分が抜ける。昔からの自然乾燥技術)された木は、1月8日、仲間たちの手で森林組合の製材所に運ばれる。
 製材所では、素材のまま放置しておくと、割れやすい檜材だけをすぐに製材をしてもらう。木の皮や年輪を見ればだいたいの中身は想像がつくものの、やはり自分で育ててきた大切な木に鋸が入るときは緊張するもので、はたして予想通りの製品が取れるかどうかが気がかり。
 一番玉は縁甲材(廊下)に加工され、二番玉は柱をとる予定だったが、檜の節がとてもきれいだったので、大きい生き節をそのまま生かした「上がりがまち」(4寸×7寸)と柱をとる。また三番玉と四番玉も生き節を生かした柱に加工する。
 杉材は後日製材する事にする。


  80年生の檜が縁甲板に加工             150年生杉の年輪
    


  

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