国産材をふんだんに使った
土壁が入ると、いよいよ家らしく!
土壁が出来上がるまで
土壁の下地つくり−−−竹小舞下地作り
最初に間渡し竹(10ミリ前後の女竹が使われる)が貫板や柱などに、30〜40センチおきに釘で固定され、次に割竹(真竹を割って使う。昔は切り時の良いものを使っていたが、今では全部薬剤処理されている。これが少し気がかり。)を縦と横に縄(稲藁やしゅろ縄を使う。 藁やしゅろ縄の方が腐ったり風化しない。)で、少し間隔をあけながら組んで行く。
この小舞かきという作業は、端で見ると簡単そうだが結構大変で熟練のいる作業。
壁土
壁土は通常粘土質の赤土が使われ、それに稲藁が切り込まれて十分に練り上げられたもの(以前は地元で練っていたが、今では専門の業者に発注)を使う。
稲藁が「藁ずさ」として入れられる理由には、壁が乾燥するときの干割れを防ぐためで、藁は土の中で乾燥すると何年経っても腐ることがありません。
壁塗り
片側だけから壁が塗られ、少し乾かしてから今度は反対側を塗る。これを返し塗りと言うそうです。
小舞下地作り 竹が、左官の手によって瞬く間に組まれて行く。
まず片方から壁が塗られる。 | 今度は反対側から塗られて荒壁の出来上がり |
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土壁の長所
外からの暑さや寒さを和らげてくれると共に、梅雨時期や乾燥時期には室内の湿度を調整してくれます。
日本の気候風土に、一番合っているといえるのではないでしょうか。
ようやく荒壁が完成