こんにちは 日本共産党宮内きんじ です
 ここでは、すさ民報などに掲載した主な記事を紹介します。 全紙面は すさ民報のページを開いてみてください

 マスコミが持ち上げる「小泉劇場」。でもその中身を見ると現代の怪談。
 みなさんもマスコミに踊らされることなく冷静に見つめてください。
 そのきっかけとして「コワイズミ劇場」を作ってみました。
 

コワイズミ劇場    脚本 ミヤウチ キンジ

郵政民営化で0円の税金を節約?

    コワイズミ劇場 その1

首相 「郵政民営化して26万人の公務員を会社員にすれば税金の節約になります。」
国民 「それは素晴らしい改革です。応援しますスグ民営化して欲しい。でも郵便局にどれぐらい税金が使われているの」

竹中大臣 「郵政に直接投入されている税金、そういうものはないと承知をしています」

首相 「税金の節約になります」

国民 「竹中大臣は郵政公社には税金使われていないといいましたよ」
首相 「税金の節約になります」
国民 「すごい改革ですね。一円も節約にならない改革ですから」
首相 「改革をとめるな。税金の節約だ」
国民 「意見を変えない、強いリーダーシップですね。でも一円も税金は節約できないと大臣が言いましたよ」
首相 「改革を止めるな。わしが節約になると言ったらなるんだ」
国民 「すごいですね。期待しています」
首相 「期待してください。小さな政府をつくります」
国民 「税金の節約0円でですね」
首相 「そうです。小さな政府です」
国民 「小さな政府と言うのは、税金の節約が小さいことを言うんですね」
首相 「税金の節約が小さな政府です」
国民 「一円も節約にならないことが小さな政府ですね」
首相 「民営化で税金を節約します。小さな政府です」

国民 「郵政民営化しても税金の節約にはなりません。他のところの民営化ですか」
首相 「郵政は改革の本丸だ」
国民 「本丸で税金の節約は0ですよ」
首相 「だから本丸だ。何度言っても本当に○だ」
国民 「そういう意味ですか。ゼロと言う意味ですか」
首相 「そうだ。改革の本○だ」
国民 「それは改革とは違うんじゃないですか」
首相 「そうだ。いや、そうか」


民営化すれば税収が増える? 

   
コワイズミ劇場 その2

首相「改革を止めるな。税収が増える」
国民「それはいいですね」
首相「民営化で会社になったら法人税を払うから、税収が増える」
国民「今は会社じゃないから法人税を払ってないんですね」
首相「もちろん」
国民「税収が増えるのならいいことですね」
首相「だから民営化だよ」
国民「いま郵政公社は黒字なんでしょう」
首相「黒字だ」
国民「儲かっているのに独り占めしているの
首相「私がそんなことをさせるわけがない。儲けの半分はよこしなさいと決めている。そのうち民営化で、もうけは民間大企業に行くんだ」
国民「今は半分は国に収めるの」
首相「そうだ」
国民「法人税はどれくらいなの」
首相「知らん」
財務大臣「法人の実効税率は4割です」
国民「4割と5割はどっちが多いんだっけ」

首相「知らん。法人税が増えるんだ」         
国民「民間会社でも設けの5割収めるの」
首相「わからん人だね。4割の法人税だ」
国民「じゃあ公社の方が1割もたくさん収めるんですね」
首相「法人税は増収だ。まちがいない」
国民「公社の方がたくさん国にお金が入るということは御存知ですか」
首相「当たり前だ。わしらが決めたんだ」
国民「じゃなぜ民営化で国の財政が良くなるんですか」
首相「わからん人だね。法人税が増収するからだ」
財務大臣「2016年で民営化後の法人税などで3245億円です」
首相「ほら見ろ、すごいだろ」
財務大臣「公社だったら国庫納付金などで3836億円です」
首相「ほら見ろ、すごいだろ。だから民営化だ」
国民「首相、公社の方が600億円近く多いですよ」
首相「そうか。法人税収が3245億円もあるのか。やっぱり民営化だ」


公社ではジリ貧?

        
コワイズミ劇場 その3

与党KO党「公社のままなら経営がジリ貧になる。だから今のうちに改革を前に」
国民「今は黒字なんですよね」
KO党「そうです。でも今やらねば10年後にはジリ貧ですよ」
国民「そんな試算が出ているんですね」
KO党「もちろん。担当大臣。そうだね」
竹中担当大臣「公社のままですと10年後には、黒字が1380億円です」
KO党「そうだろう。民営化したらどうなるんだ」
竹中担当大臣「民営化しますと600億円の…」
KO党「わしは赤が嫌いじゃから黒じゃろ」
竹中担当大臣「民営化会社では600億円の赤字と試算しています」

KO党「それは誤算だろ。念じれば、唱えれば黒になる」
国民「担当大臣の試算では、民営化で600億円の赤字。ジリ貧どころじゃない。税収も期待できないじゃないですか」
KO党「民営化で赤字だが公社はジリ貧。だから民営化だよ」
国民「与党KO党は、ジリ貧より赤字がいいんですか」
KO党「いや。でも仕方ないのだ。与党が好きなんだ」
国民「好きとか嫌いとかいう話ではないじゃないでしょうか」
KO党「いやジリ貧が嫌いだ」
国民「赤字の方が良いと言うことですね」
KO党「そうかもな。まあ勝手にそう思いこみなさい」
国民「赤字にしたいのですね」
KO党「公社ならジリ貧だ」
国民「公社の黒字より、民営化会社の赤字の方をすすめるんですね」
KO党「いや公社ならジリ貧だ。改革を前に。」
国民「黒字から赤字になるけれどやるのが改革だということですか」
KO党「わからん人だね。首相が言うから『改革』なんだ」
国民「赤字黒字は関係ないと言うことですか」
KO党「うちの党の特徴だ。あの人が言えばやるんだ。」
国民「スジが通らんでもやる、首相が改革だといえば付いて行くということですか」
KO党「難しいことをいうな。改革を前にだ」
国民「黒字より赤字が良いんですね
KO党「首相が改革をやるといえば、やるんだ」
国民「Knock Outしないと、日本がコンメイしてしまうんじゃな〜い。切り」


「改革」って何?


       
コワイズミ劇場 その4

首相「改革を止めるな」
国民「改革ってなんですか」
首相「変えることだよ。守旧派、抵抗勢力をぶっ潰さないと改革はできない」
国民「なんか怖いですね」
首相「あたりまえだ。誰かをいけにえにしないと劇にならん」
国民「誰かを敵にして、正義の味方を演じるのですね」
首相「そうだ。いや違う。正義の味方に見えるようにするんだ。おっとこれはオフレコだ」
国民「オペラや歌舞伎が好きなだけありますね。すご〜い」
首相「まあな。これで支持率をあげてきたんだ」
国民「最近人気が落ちたんで、またやったということですか」
首相「マスコミが喜ぶからな。国民もうまく乗せられる。あっいや、改革をするためだ」
国民「改革の中身が見えないんですが」
首相「何度言わせるんだ。郵政民営化だ」
国民「それは国民にはなんにも良いことがないですよね」
首相「当たり前だ。改革は痛みがともなうんだ」
国民「首相になってずっと『痛み』ばかりですよ」
首相「ウソを言うな。法人税を大幅にまけたじゃないか。民には手厚い援助をしている」
国民「民とは国民にですか」
首相「まだわからんのかね。民間大企業だよ」
国民「えっ、そうなんですか」
首相「わしの構造改革で、民間大企業は空前の大もうけだ。バブルよりもうけているぞ」
財務大臣「そうですね。82兆円の余裕のある金を大企業が持っているそうです」

首相「すごいだろ。官から民だ」
国民「私たちの生活はどんどん苦しくなる一方ですよ」
首相「当たり前だ。国は借金だらけ、これを変えるには痛みに耐えなければ。その後には明るい未来が見えますから」
国民「痛みばかりなんですが、明るい未来は来るんですか」
首相「来てるでしょう。大企業がおおもうけしてますから」
国民「国民には痛み、大企業には明るい未来ですか」
首相「政治献金をもらっているんだよ」
国民「政党助成金もね。これも官から民へ変えたらどうです」
首相「もらわなきゃやっていけないだろ」
国民「私たちの生活はもうやっていけませんよ」
首相「そう言うな。これからもう少し我慢してくれ」
国民「なんですか」
首相「増税だ」
国民「大もうけしている大企業にですか。当然ですよね」
首相「
ちがうよ。君達だ。年収500万円の4人家族で、まあ55万円の増税だ
国民「55万円ですかぁ〜?!」
首相「少しでしょ」
国民「なにいってんですか。苦しい庶民からまたこんなに取り上げたらやっていけませんよ」
首相「大企業に金を出せとはいえないでしょう。強いから。弱い人なら言いやすいんですよ」
国民「改革とは、強きを助け、弱きをくじく事なのですか」
首相「まあそういうことだね」
国民「大企業はよろこびますね。弱肉強食の世の中を進めるのが『改革』なんですか」
首相「もちろん、自由主義社会だからね。アメリカもそうだ」
国民「アメリカも求めているんですね」
首相「郵政民営化だってアメリカの大企業が求めているんだ」
国民「あらあら国民のための『改革』じゃないんだ」
首相「改革しなきゃ」
国民「それは改革じゃないでしょ。改悪だ〜」
首相「日米の大会社の社長さんたちは改革と言っていますよ」
国民「そんなことみんなの前で言えますか」
首相「だから『改革をとめるな』しか言ってないでしょう」
国民「いえないんだ。だからワンフレーズなんだ」
首相「名前のとおり、単純ワンフレーズ。わかりやすい」
国民「国民を誤解させるためですか」
首相「そういうことだ。改革だよ改革」


  (脚本 みやうち きんじ)