ひろちゃんの心臓

 

ぼくの心臓は、ちょっとみんなと、ちがっています。11ヶ月のとき、手術をしました。

病名は、ファロー四徴症です。

簡単に言うと心室中隔欠損・肺動脈狭窄・大動脈騎乗・右室肥大の4つの問題点が、

あるってことです。

1ヶ月検診のとき、心雑音があることで、みつけてもらいました。

その頃は、体がまだちいさいので、血液中の酸素が体中にまわらなくなるチアノーゼ発作も、

ほとんどみられませんでした。

   

 

日常生活を送るための注意点

とにかく泣かせないで!・・・チアノーゼ発作の予防

 

入浴は、さっさと・・・チアノーゼ発作の予防

 

発作がおきたら、救急車!・・・酸素の確保

 

人込みへは行かない・・・感染症の予防

 

靴下をはかせよう・・・手足がとっても冷たいの

                                              

 

赤ちゃんに、泣くなというのはかなり大変で、手術までの1年間は、ママべったり。

母乳の吸う力が持続せず、ほっぺたをつつきながら、1時間おきに1時間吸っている状態。

それでも、体重が増えてくれたら・・・手術もしやすくなると思うと、

がんばることしかないのです。

母乳だと便がやわらかくて、うんちをするとき、力をいれなくてすむので、発作予防になるのです。

4ヶ月間は母乳のみでした。離乳食を口にしはじめるころ、

断乳で泣かれても困るので、徐々にミルクの量を増やしていき6ヶ月で断乳。

ひろちゃんにとっては、とてもよいタイミングでした。

お風呂に入ると、普通は顔がピンク色になっていくのにひろちゃんはだんだん赤黒くなっていく。

これで、泣きでもしようものなら、真っ黒状態。

だから、お風呂もぬるめで、週に2〜3回のペースで入れていました。

もちろん外出なんて出来なくて、せいぜい病院に行くくらい。

風邪をひくと、肺炎になりやすく命にかかわるからです。

努力の甲斐があってか、救急車のお世話になることもなく手術を迎えることが出来ました。

手術へむけて・・・