うまく撮れていませんか リンゴ狩りの家族です   大切なもの あなたに とどけます
       @ものはら果樹園   kamonohara orchard 
  山口県阿武郡萩市 弥富 蒲原 / 小川 平山原 〒759-3302 電話 08387-8-2016 fax8-2223
  りんごのページです
 りんごを作りはじめて まだ15年  

 少しでも農薬を減らして 安全で 安心して食べられる リンゴをとどけたいと思います

 暖地リンゴは、東北で作るリンゴとは違う特徴があります。病害虫が多いので、どうしても見た目があまりよくありません。しかし、樹上に12月まで置けますので、完熟した糖度の高いリンゴを届けることができます。

 11月からリンゴ狩りも行っています。ぜひおいでください。 


リンゴを持つ宮内欣二 かものはら果樹園代表  リンゴの栽培面積は50a(1500坪)。約150本の木が植わっています。

 品種は ふじ 王林が主です。
 他に さんさ シナノスイート シナノレッド秋映 世界一 こうたろう 新世界 あずさ ローズハスク 紅玉 こうこう などが少しずつあります。

  



リンゴの摘蕾・摘花作業。枝が多く花芽も多い。高いところの作業はみがるな人が上手。  
 りんごの摘蕾・摘花作業です。昨年8月までは好天が続いたため、花芽が良くついています。ふじも15年たち枝が増えました。
 今年は作業が遅れていましたので、臨時に人を雇って作業を進めています。(05/04/28)
花からリンゴになりました。どんなリンゴになるか楽しみです。

ふじの幼果05/05/19
果径2cm

王林の幼果05/05/19
果径3cm
 黄色ナトリウム灯を点灯しました。(05/05/06
 
ホウ虫はリンゴの大敵です。5月初めにはリンゴ園に飛んできています。農薬をなるべく使いたくありませんので、光で忌避する方法をとっています。完全ではありませんが、有効です。夜蛾はほとんど被害が出なくなりました

 
 ホウ虫(カメムシ)と夜蛾避けの黄色ナトリウム灯です。
弥富中学校教諭の大木克行先生に紹介してもらいました。大木先生のカメムシのhpは一見の価値があります。アドレスはhttp://hemipter.hp.infoseek.co.jp/

黄色ナトリウム灯は岩崎電気エコイエローです。
リンゴの作業日誌  2005年   りんご園で行っている作業を紹介します。リンゴができるまでの農家の様子を知っていただければ、またいろんな話ができると思います。 
 トレーサビリティー(trace ablity)などという言葉がはやり出して生産履歴をきちんとしておかないといけない時代になりました。 
 
 そねぇなことは、私が農業を始めた18年前からやっちょる事で、何をいまさらと思いました。 それは、逆に18年も先を進ンじょるちゅうことになるわけじゃけど、なぜか進んどる自覚がない。あたりまえのことじゃからです。安心して食べられるものを 友だち=消費者 に届けるんじゃけぇ、どねぇやってつくったか記録しています。そういう時代背景を考慮して、ここでもお知らせします。まあ、適当にみちょってください。 でも、これはまずいんじゃないという御指摘は、どんどんお寄せください。参考にさせていただきます。
 
1月

2月
剪定  剪定はリンゴの木の形を決める重要な作業です。収穫量や品質にも影響しますので研究が必要です。

 
 剪定は、10人よれば10人の考えがあるといわれるほど多様な方法があり、○○流などといわれます。
 私には、二人の先生が居ます。私が勝手に先生と思っているので、御本人は全く知りません。本で読んで、理論に納得したから取り入れています。
 生育期間が長く、日照が十分な西南暖地のリンゴ栽培には良く合うと思っています。

  直立した枝を樹上に置いているので剪定していないように見える。暖地では生育が旺盛なため、勢力を抜き花芽をつけるのに役立っている。
3月20日 薬剤散布 マシン油乳剤、石灰硫黄合剤  マシン油乳剤は機械油で、ダニやカイガラムシなど害虫の気門をふさいで窒息死させる。  石灰硫黄合剤は、病気の菌を硫黄の成分と石灰の強アルカリで死滅させる。 どちらも古くから使われてきたものです。
4月下旬 摘蕾・摘花  芽が発芽し、蕾が5つに分かれた頃から摘み取ります。作業が遅れると花、幼果の摘み取りになります。
 リンゴの花は一つの芽から5〜6の花が咲きます。真ん中にある花が一番大きく早く咲きます。この花だけを残して、後は全て摘み取ります。蕾のときに摘むのが一番よいのですが、手が足りないと間に合いません。摘果まで置かないほうが消耗が少なくてすみます
 大規模な産地では薬剤で摘花しています。石灰硫黄号剤で摘花やNAC剤で摘果です。  かものはら果樹園では、全て手作業です。大変な仕事ですが、機械でできないからこそ、農家が生き残れるのではないでしょうか。
5月3日 薬剤散布 ジマンダイセン水和剤 
クレフノン
 ジマンダイセンは輪紋病すす点病などを対象にしています。ここでは一番の目的が褐斑病です。褐斑病は、暖地リンゴで一番こわい病害です。
 褐斑病の予防には5月中の薬剤散布が最も重要だということで、収穫後の果実に影響の少ない5月に3回殺菌剤を散布します。
 クレフノンは、炭酸カルシウムで果面保護剤です。王林の幼果が1センチぐらいになっていますので添加しました。  昨年は、台風で収量が激減し、渇斑病で糖度が上がりませんでした。
5月11日 薬剤散布
1次摘果終了
パルノックスフロアブル
アディオンフロアブル
パルノックスは殺菌剤です。
アディオンは殺虫剤。
 一昨年猛威を振るったカメムシ(こちらではホー虫)の初発期で摘花作業中に確認しています。 ホー虫の被害軽減のために、黄色ナトリウム灯を設置しています。夜間点灯しホー虫を逃がします。
5月20日 薬剤散布 デランフロアブル
or 
ジマンダイセン水和
クレフノン
 5月初めから6月末まで褐斑病の子のう胞子飛散期で、1次感染期間として重要な防除時期です。
 落花20日後は褐斑病対策のうちの1回です。
 褐斑病は 5月に3回の防除で、8月20日の発病葉率が10%以下になることが岩手県農業試験場の調査でわかっています。
 2回散布だと40〜55%。無散布だと99%という結果でした。

福島県果樹試験場
http://www.pref.fukushima.jp/keieishien/
enkyuukaihatu/seika/seika37/57.htm


岩手県農業研究センター
http://www.pref.iwate.jp/~hp2088/repo/h15/
repo_225.htm

 
6月2日 雨が降らないので玉ぶとりは悪い
王林40ミリ

ふじ38ミリ

王林の袋を掛け始める
6月10日 薬剤散布 モスピラン水溶剤
アントラコール顆粒水和剤
クレフノン
モスピランはアブラムシキンモンホソガなどの殺虫剤
アントラコールは殺菌剤
大失敗A
散布途中で降雨
とほほ です
6月14日 薬剤散布 カーラフロアブル(2000倍)
ダーズバン水和剤25(2000倍)
ICボルドー(50倍)
アビオンE(500倍)
カーラは殺ダニ剤、卵と幼虫に効果。ダニ密度を下げる大事な時期。ボルドー液と混用できる剤は少ない。
ダーズバンは塩素系殺虫剤、今回は濃度を半分にしました。

ICボルドーは、水に溶かすだけでボルドー液ができる殺菌剤です。
アビオンはパラフィン系の固着剤でボルドー液の効果を長引かせてくれます。
 10日の散布中の降雨で効果が薄いと判断して、近接散布になりましたが、褐斑病の症状が出ている葉がありますので、思い切って実施しました。梅雨に入り一番大事な時期です。あわせて議会開会中のため時間の確保が難しいからです。  ボルドー液は有機農法でも使用が認められています。
 硫酸銅液に石灰乳を加えてつくっていました。つくり方によっては効果にブレが出ます。今はICボルドーで簡単にできます。
学生時代に私がすごした南国市の稲生山の石灰工場の会社が作っています。硫酸銅(中学校の理科で6角形の結晶をつくった人もいるはず)と石灰ですから組成は非常に単純です。
 フランスのボルドー地方でぶどうの殺菌剤として110年前から使っているのでこの名前がついています。
 
かものはら果樹園の基幹剤です青白い粉が果実につくため、多くの産地では敬遠されていますが、ボルドー液こそ低農薬栽培にとってはなくてはならないものです。
6月30日 降雨

袋掛け
王林 長径6.5ミリ 7/7
ふじ5.5ミリ 7/1
久しぶりの降雨20ぶりの雨ですが、6/10は量も少なく、干ばつ被害が出る直前でした。
 6/30から、7月5日まで降り続く。
   
 まだ袋掛けが終わりません。摘果しながらの作業です。干ばつから一転豪雨になり、袋掛けも中断。7月5日時点であと1万は残っている様子。台風や病虫害が無ければ大豊作になりそうです。
7月 6日 薬剤散布 ICボルドー液(33倍)
ノーモルト乳(4000倍)

アビオンE(500倍)
ICボルドー雨が続くため今回は濃い目に散布しました。
ノーモルトは脱皮阻害剤です。キンモンホソガ対策です。

極早生シナノレッド 7/7
8月中旬には食べられる
褐斑病による落葉が見られます。10eあたり500gと通常より5割り増しの散布量です。    
リンゴの畑全体が白くなりました。知らない人が見れば、すごい農薬と思うでしょう。ボルドー液は使用回数も収穫前日数も制限がありません。見てくれが悪いだけです。
7月12日 袋掛け 雨雨雨 ダニの発生が見られます どう対処しようか検討中です
7月16日 梅雨明け
薬剤散布
コロマイト乳剤(1333倍) ダニが大発生
ボルドー液の付着がよく葉が乾燥状態なのでダニにとっては住みやすい環境なのですね
一枚の葉っぱに20匹以上のダニが見られました コロマイト乳剤は有機農法では農薬使用回数にカウントしません。
7月18日 夏本番
王林 これから太ります

ふじ 

ローズハスク
バラの香りがするリンゴです。8月下旬に赤くなります。小玉です。
梅雨も明け。厳しい暑さが続きます。袋掛けもあと少し。
7月26日 袋掛け終了
ナトリウム灯増設
今年は7万袋以上掛けました 去年の2割増しです。
カメ虫夜蛾よけのナトリウム灯を2基増やしました。
またまたダニが発生しています 前回の薬剤でほとんど居なくなったのですが、また出ました  今度は何で対応しようか考えています。ダニ剤は同じ薬は使えません。ダニは繁殖が早く、生きのびた耐性の系統が広がると打つ手がなくなるからです。
7月27日 初試食 極早生シナノレッド まだ酸味がきつい。でも糖度13から14度もありさっぱりした美味しさです。  香りに特徴があります。ローズハスクと同系統の甘い香りがします。これから8月中旬までが食べごろです。
 着色はつがるよりずっといいですね。きれいな赤が出ます。
8月 1日 薬剤散布 アカリタッチ乳剤(2000倍) ダニ剤です ボルドー体系はダニ対策が肝心ですね ダニの繁殖は早い 改めて実感 アカリタッチ乳剤は食品添加物が有効成分です 残留の心配はないといわれています
 効果は即効です 気門封鎖による窒息 成虫は散布直後に動かなくなりました 
8月 4日 薬剤散布 アリエッティーC水和剤(800倍)
アルバリン顆粒水溶剤(2000倍)
褐斑病が少し出ているので殺菌剤アリエッティー
セミが多く アブラムシもいます  カメ虫発生期なのでアルバリンを散布
カメ虫の飛来は今のところ少ない
8月16日 薬剤散布 マイトコーネ(1300倍)
トップジンM水和(1300倍)
またまたダニの発生ここで抑えなければ被害甚大
褐斑病の症状が見られるので治療効果のある浸透性の高い薬剤
カメ虫は少ない シナノレッドは食味がよい でも 高温時は過熟になりやすく 日持ちも短い 収穫の見極めが難しい 萩シーマートなどで販売しています 直接メールをいただけば送ります 収穫期のシナノレッド さんさ には薬剤は掛けていません
8月24日 薬剤散布 ICボルドー液(50倍)
アビオンE(700倍)

褐斑病がさらに広がりそうな気配 そのためボルドー散布 ダニは見られない さんさ ローズハスクが収穫期
量は少ない
9月7日 台風14合襲来  軽トラに山盛りイッパイ落果しました シナノスイートはもう少しで収穫期に入るのに一割落果しました  ふじは5%程度です  写真のように一本倒伏しました  起こせば何とかなるかもしれません  小さい枝の折損は多数あります
10月4日 リンゴの状況

秋映
いい色しています
糖度も乗っています
食感が粗いのが難
暖地でも着色が良く  近所でも導入する農家が多い



紅玉
 小玉ですが 色乗り 糖度抜群です
 酸味が効いて私の好きなリンゴです  パイやジャムに最適です

 もう少し増やそうと思っています

こうたろう
中生種の期待を込めて植えて見ましたが 小玉 糖度がやや低い 外観は美麗  きれいな赤が出ます


群馬名月
 黄色品種 ふじの受粉樹 ふじの中にあると観光もぎ取りでも誰も採っていかない  ところがこれは本当に美味しいリンゴ 香りが良く 私は楽しみにしています
王林とはまた違った味と香りの黄色リンゴです


シナノスイート
 これは中生種では期待の品種です  実際 大玉で 糖度が上がって 甘い  きめ細かい果肉の食感が素晴らしい  暖地では色の乗りがいまいちですが それを上回る食味のよさ 「あじぴか」と一度命名されただけあります 
 ここに王林ふじの写真を入れるつもりです
雨の中 リンゴ狩りにこられました  シナノスイートを買って頂きました

 ふじの袋をはいでいます 下の方は外袋を取っています  高い所は遅れています  私が骨折したため作業に遅れが出ています 
順調ですが小玉が多く 対策を練らないとロスが多く出そうです

10/27 リンゴ狩りの準備

 ふじ 
リンゴの王様  11月中旬まで待ったほうが美味しいですよ


ふじの早生系 やたか というので買った苗でしたが、それほどでもありません



 かなり色づきました
でも
まだまだ本当のふじの味にはなっていません
蜜も全く入っていません
寒さが来ないと蜜は入りません

葉っぱが茂っていますので
もう少し糖度が上がるでしょう

現在14度です
16度になって欲しいですね

王林
独特の香りが出るのは11月に入ってから


こうこう
黄色品種です 蜜が入った玉が見られます 3月まで常温で保存できるそうです
味は緻密でジューシー 香りもさわやか

 ぐんま名月がいい感じになってきました 
 他の人に食べさせたくないほど
私は気に入っています




看板立てて回りました

 鎖骨の状況はかなり回復しましたが 大きな看板があるので I さんを雇って立てました
家族全員で来てくれ

大きな板の看板も作りました
これはまだかけていません
これからです
12/18
積雪20cm 12月は本来かきいれどき
でも この雪で お客さんはさっぱり来ない
写真のように葉が残っていましたが この寒さで 落葉します

雪の足跡に落ちた葉がたまっています
12/20
贈答箱
贈答用の12玉5`箱
3000円(送料別)
今年はこの箱がかなり出ましたが 豊作貧乏
12/31
今年の反省 今年は 豊作 です

まだ樹上に林檎が沢山着いています  

着果数は春に決めます 昨年は台風で9割がた落果したことから 今年は多めに残しました
東北や長野と比べて生育が旺盛なため 着果数を増やしても 玉は太ります
でも今年は残しすぎました

糖度
今年の林檎は糖度が上がりました 14度以上は確実  16度を超えるものが多数あります
最高は19度もあります

8月下旬のボルドー散布と9月以降の好天が幸いしました  12月の寒波が来なければ、葉っぱも年を越したと思われます
あの寒波で いっそう 蜜が入りました


外観
ことしは着色はいまいちです 光の当たるところはよいのですが、内枝にはなかなか色が乗りません
雪が降って葉が落ちてうっすらとピンクになりました
はじめから外観では勝負しません
NHKのためしてガッテンで葉とらず林檎の味を宣伝してもらってから  売れ行きが伸びました  ありがたかったのと マスコミの影響力の強さを感じ取りました


防除

今年の防除はだいたいうまく行きました  降雨のため近接散布が1回あったのが悔やまれます
ダニへの対応が難しいですね かなり越冬しているようです  寒波が強いので結構死んでいるかもしれません
褐斑病はやはり根強く残っています  今年は好天によって抑えることができましたが やはり要注意です
一本同枯れ病が発生しています  

袋かけ
着色の関係とボルドーの付着から暖地では袋かけは必要と思っています  しかし 無袋なら手間が省けます  試験的に一枝やってみることにします

剪定
夏から秋の園の様子では  横に張り出した枝を思い切ってきり戻す必要があります    

リンゴ狩りの子ら11/4

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