書院

家蔵の資料から推定すれば、慶安四年(1651年)に建てたものと思われる。幕使の応接、藩の役宅としても使用された。

現在の建物は古図面によって復元されたものである。

主屋座敷

町屋に数寄屋風の手法を取り入れた初期の座敷で面皮の長押を廻し、一間毎に柱を立て、隅以外の柱は杉の面皮柱が使われている。

仏間

土間よりの隅の所に框を高くあげた床の間と一間の戸棚が直交して配されている。

定型化した座敷以前の型式を残すものとしておもしろい。

土間

土間は慶長九年(1604年)から昭和五十四年(1979年)までに道路の嵩上げに伴って60センチメートルを五層にわたり埋め立てられており、最初の地面には沓ぬぎ石等も残り、本瓦片三個も出土した。

現在は慶長九年の地面より三十センチメートルあげて復元している。

小屋組

主屋全体が平屋で厨子二階が形成されていない。

小屋組の架構は水平に通された梁組の上に半間に束を立て、縦横に貫を通して小屋組にしている。

みせ

みせは御成道にそって細長く部屋をとり、前に深い土庇を設ける。みせと下みせの間に大戸口を設けるがその内側の通路は幅が狭く、土間の入口を絞るようにしている。