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なるほど法話 海 潮 音      


科学 第9話  ケータイ    

 「ケータイ」とは携帯電話のことです。ご年輩の方はあまりよい印象をお持ちではないかもしれません。実は、私も日常的に携帯電話を持ち歩き使っているというわけではありません。

しかし、わが国では昨年末の時点で携帯電話の加入が六千四百万台を超えているそうですから、二人に一人は携帯電話を持っていることになります。これが益々増え続けているというのですから、携帯電話なんて、と打ち捨てておく訳にもいかないでしょう。

携帯電話といっても、今日の携帯電話は、単なる持ち歩きの出来る電話機といった程度のものではありません。「ポケットに入るパソコン」に近いものに成りつつあります。特にインターネット(世界中のコンピューターに接続可能な通信網)に参入可能となった点がこれまでの携帯電話と大きな違いと言えましょう。

これまでの携帯電話は耳に当てて大声でしゃべっていましたが、今の携帯電話は手に持って黙々と眺めている光景が多くなっています。そんな携帯電話は「携帯電話」とは呼びにくいというので、「ケータイ」と表現するように変わりつつあるようです。

ともあれ、そんな「ケータイ」に私も興味を持ち、一昨年に萩市仏教会から発行しました『城下町萩の寺と人物』の文字情報のデータを「ケータイ」を使って発信することに致しました。

合わせて『萩市の文化財』(萩市教育委員会発行)の情報も加えましたので、萩の観光情報(宿情報などは別)はほとんどすべて網羅していると思います。

この「ケータイ」に直結したガイドマップを別に作り、萩市内のすべてのホテルや土産物店に置いてあるようにしましたので、これからの萩観光はケータイとマップを手にした若者たちでにぎわうようになるのではないかと密かに期待しています。

情緒豊かな歴史の町萩に不謹慎な、とお叱りを受けるかもしれません。確かにケータイやパソコンで見る画像の世界はバーチャル(仮想)世界です。そんな機器を手に、歴史や自然の世界に入ろうなんて本末転倒も甚だしいと言われても仕方がないようにも思われます。

しかし、旅をしている人は現実世界を旅しています。その方々に大変便利な通信末端機としてのケータイから、詳しい情報がその場で手に入るのであれば、悪くはないようにも思います。

美術館の解説イヤホーンみたいなものだと思って下さい。萩という町全体が美術館なのです。どうぞケータイで遊んでみて下さい。(平成13年5月)  

「ケータイ・ガイドでまあーる萩観光」のアドレスは下記の通りです。
[i モード]http://idomo.netfarm.ne.jp/~ba009718/
[J-SKY]http://jdesky.netfarm.ne.jp/~bb000732/
試しにアクセスしてみてください。今お使いのパソコンでもOKです。
萩においでになったら、「ケータイ・ガイドでまあーる萩観光」専用のマップがホテル等でもらえます。
どうぞ萩に遊びに来て下さい!

音声読み上げ機能については、日本アイ・ビー・エムの「ボイスらんど」のページ(http://www.ibm.com/jp/voiceland/)をご覧ください。